11月1日に投開票が行われた、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は、政治家だけでなく市民をも二分したものとなりました。
反対派の自民市議には総理から電話が
11月1日午後10時半すぎ、大阪都構想の賛否を問う住民投票が「反対多数」と一部のメディアが報じました。テレビを見ていた自民党の木下吉信大阪市議らは… (自民党関係者)「勝ったん?ほんまに?なんで?決まったん?」 (木下市議)「NHKが今言うたやん。」 「反対多数確実」が報じられると、木下市議の元には次々とねぎらいの電話が入ります。 (自民党 木下吉信大阪市議) 「うわーすごい。20何件きとるわ。」
そして、5分後。木下市議のもとに“あの人”から電話が… (電話をする木下吉信大阪市議) 「もしもし。総理、えらいすみません、わざわざお電話いただいて。あの、いろいろと、またこれからですね、政令市の権限強化でまたいろいろとお力添えをいただかなあきませんので、またいろいろとお世話になりますけども、よろしくお願い致します。ありがとうございました。お世話になりました。」 (木下吉信大阪市議) 「菅総理がいま、電話かけてきてくれました。こんなタイミングで総理から電話かかってくるなんて思わへんやん。」
維新・松井氏「けじめはつけなければならない」 吉村氏「都構想は間違っていたんだろう」
結果は、賛成が67万5829票・反対が69万2996票で、維新の会が「1丁目1番地」として掲げた政策は、2度目も1万票の僅差で敗れる結果となりました。11月1日夜に記者会見を開いた維新の松井一郎代表は… (大阪維新の会 松井一郎代表) 「賛成・反対それぞれ悩みに悩みぬいた結果だと考えています。これだけの大きな戦い、皆さんが悩みに悩むような問題提起をできたことは政治家冥利に尽きます。僕自身の政治家としては、けじめはつけなければなりません。任期満了までしっかり勤め上げて、後は後進に、次の世代に頑張ってもらいたいと思っています。」
吹っ切れた表情で会見に臨んだ松井代表。隣に座った吉村洋文代表代行は目に涙を浮かべ、険しい表情を崩しませんでした。 (大阪維新の会 吉村洋文代表代行) 「反対派の方の大阪市を残したいという熱量の方が強かったんだと思います。僕たちが掲げてきた大阪都構想は、間違っていたんだろうと思います。そして力不足で、僕は今でも必要だと思っていますが、僕の力不足、そして間違っていたんだろうと思います。だから僕自身が大阪都構想に政治家として挑戦することはもうありません。やり切ったという思いです。」
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